‘糸’ カテゴリーのアーカイブ

撚糸(ねんし)

糸に撚り(より)をかけること、または撚りをかけた糸のことです。「撚る(よる)」とはねじりあわせることです。糸の撚り数は糸の太さによって標準的な撚り数が決まっています。標準より撚り数を増やしたものは強撚糸となり、より回数を減らしたものは弱撚糸となり、強撚糸は織物に、弱撚糸はニット系に用いられます。

双糸

2本の単糸を撚り合わせた糸。

同じ太さの単糸と双糸があった場合は双糸のほうが丈夫になる。

特長としては双糸を使用した素材は腰があり糸目もはっきりしている。

単糸

紡績したままの、1本の糸。単糸を更に撚り合わせて双糸にしたりする。

辻村染織では最大5本まで撚り合わせて使用しています。

特長として単糸を使用した素材は柔らかくソフトな風合いに仕上がる。

綿番手

綿の糸は英国式番手を利用し、綿紡績方式で製造された糸に対して使用されます。「番手」とは糸の太さを表す単位として使われているのが一般的ですが、原料の重さから何mの糸ができたかということです。単位の重さ1ポンド(約453.6g)あたりの長さが840ヤード(約768.1m)のものを「一番手」といいます。糸の太さが細くなると番手数が大きくなります。表記の仕方は「20/1」などと記載し、1は撚りの本数、20は番手を表しています。

かせ糸

かせから外して束にしたもの。

かせ

紡いだ糸を巻き取るH形・Y形の道具。取り扱いに便利なように、一定の大きさの枠に糸を一定量巻いて束にしたもの。

柄より糸

違う種類の糸を撚った糸のこと。

強撚糸(きょうねんし)

強く撚りをかけた糸のこと。布めんに思慕などの効果を表すのに用います。ストレッチ素材のようであり、またドレープ性もでます。

モール糸

糸の全体に直立した毛羽のある糸のこと。芯糸と押さえ糸が撚られていく際に、別の糸を巻きつけ、後にその糸をカットして作られます。カットした糸は、花が咲くようにパッと開くため花糸と呼ばれています。

ループ糸

ランダムなループを出した糸のこと。輪奈(わな)糸とも呼ばれ、撚りの異なる2種の糸をより合わせて作ります。

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